2016年7月22日金曜日

麦畑が見える家

 南向きの大きな窓の向こうには、緑色のトウモロコシ畑や薄い黄色の麦畑が広がっています(写真)。隣家が迫る我が家の光景とは大違いです。
 北海道に帰省した過日、知人の新居を訪ねました。
 知人宅は、「日本で最も美しい村」の発祥の地、美瑛町にあります。家づくりでは限られた予算のもとでも建築士や施工業者の協力も得て、環境重視や美意識のこだわりを随所に発揮。
 なかでも感心したのは、外壁と内壁の塗装を知人夫妻が担ったことです。作業は仕事を終えたのち深夜にも及んだといいます。豊かな自然に調和する外壁とともに、白い漆喰(しっくい)が施された内壁は、センスの高さやぬくもりを感じさせます。
 笑顔で家づくりを振り返る夫妻。力を合わせてやり遂げた充足感が伝わってきました。

2016年7月16日土曜日

「自由通路」に自由を

全国初の禁止命令書
  これでは息苦しい街にならないか心配です。
  神奈川県海老名市の駅前(写真)で2月末、ある宣伝活動が行われました。通行の邪魔にならない個所でマネキンに扮して静止し、声を出さずに「アベ政治を許さない」などのプラカードを掲げる「フラッシュモブ」といわれる行動です。集団で威力を示すデモや集会などとも形態の違う活動であり、当日も市民からの苦情はなかったことが市から認められています。横浜駅前で行われた同趣旨の取り組みは、神奈川新聞に「スタイリッシュさで目を引く」と紹介されています。
 
 ところが内野優・海老名市長は3月28日、参加した一市議(「えびな・九条の会」会員)に、海老名駅自由通路条例に違反すると断じ、今後従わない場合は科料(あやまち料)に処すとの「命令書」を下しました。自由通路に関わる条例を制定する自治体は全国に約40ありますが、今回のように科料の制裁をほのめかして「命令書」を発した自治体はこれまで皆無でした。

狙いは政権批判封じ
 なぜ市長は異例といえる過剰な規制を行ったのでしょうか。市側は理由の一つに、「安倍政権に対する政治活動」であったと市議会で答えています。政権批判を封じる政治色の濃い命令であったことが吐露されているのです。自治体が市民に「政権批判はご法度」を押し付けるならば、公平・公正を逸し、公務員職権濫用罪にも該当し得るといっても過言ではないでしょう。
 
 海老名の自由通路条例では物品の配布等を承認の対象とする一方、集会やデモが承認の余地なく、一律に禁止されています。今回の取り組みも集会やデモに該当すると判断されたわけですが、前述の通り、従来のデモや集会の形態とは異なっていたことに加え、国の道路交通法の判例では交通に著しい影響を及ぼす行為でなければ、届け出が不要とされているのです。
 
 そもそも集会やデモなど表現の自由は、憲法が保障する通り、民主主義の根幹です。今回の禁止命令書と海老名市の条例は、道交法や憲法に照らしても重大な瑕疵(かし)があります。
  海老名市の市議らは6月16日、市に対して命令書の取り消しなどを求める訴えを横浜地裁に起こしました。市民が街に出て政治的主張をすることは当たり前という、市民社会の成熟をいっそう前に進めたいと思います。

2016年7月9日土曜日

あすはぜひ投票へ

  いよいよ明日は参議院選挙の投票日。夕方、投票を呼びかける行動に参加しました(写真)。

  今回の選挙への関心の度合いについてマスコミは、「盛り上がりはいまひとつ」と報じています。
  しかし投票率が低いと、「国民の政治への関心は低い。やりたいことをやってもさほど打撃は受けない」などと称して、ごう慢な政治が横行しがちです。
  実際、2014年末の総選挙は低投票率で、自民党の得票割合も有権者の17%にすぎなかったのに、安倍政権が力を注いだのは、攻撃を受けていない日本が米国などの戦争に参戦する安保法制=戦争法の成立でした。戦後の安保政策の大転換というべき暴走であり、およそ民主主義とは言えません。
  加えて今回の選挙は、歴史の岐路になる可能性があります。自民、公明など「改憲4党」の議席が参院でも「3分の2」を占めるならば、憲法改定の国会発議がいよいよ現実味を帯びてくるからです。いまの政治に対して意思表示をすることは本当に重要です。

  駅頭で明日は投票へと呼びかけていると、女性から「がんばってください」との励ましがありました。訴えに一段と力が入りました。

2016年7月1日金曜日

梅ジュースに初挑戦

梅ジュースづくりに初挑戦しました。
 びんに、青梅と氷砂糖を入れ、最後に酢も。ときどきびんを揺らし、氷砂糖を溶かしつつ熟成を待ちました。
 出来たジュースは、透明感のある琥珀色に。冷水で割って飲むと、まろやかで、すっきりした風味を堪能できました。