2017年12月31日日曜日

とんぼが飛び交うまち

 ことし2017年も、きょう31日だけになりました。関東地方は朝から冷たい空気に覆われています。
 朝、散歩すると、田んぼに水が入れられていました(写真)。農作業への効果や生物の豊かさなどを調べる「冬季湛水(たんすい)」。県や大学、地元企業による事業です。
 冬の田んぼには、とんぼが秋に産み落とした卵も越冬中です。春にはヤゴになり、やがて、とんぼに成長します。
 来年も農業や自然環境を守り、とんぼが飛び交うまちづくりをと思います。

2017年12月30日土曜日

新しい年を迎える

  けさ、しめ飾りを玄関に飾りました(写真)。
  災いをもたらすものが家の中に入り込まないようにとの言い伝えがあるようですが、拙宅では新しい年を迎える節目の行事の一つ。
  ことしも県公園協会のしめ飾りづくりに参加したときの作品です。わらはしめ飾り用の田んぼの”生”。色を付けた加工品とは違って、触るとぬくもりがあり、懐かしい香りもします。
 ”付属品”は、邪気を祓う意味の紙の紙垂(しで)や末広がりの意味の扇、結びつきを意味する水引きなどの縁起物。堂々とした、華やかさもあるしめ飾りになりました。

2017年12月29日金曜日

元に戻った小松菜

  埼玉の畑で採れた小松菜をいただきました。
  冬野菜の代表格です。ビタミンやカルシウム・鉄分など栄養成分が高いことでも知られています。
  驚いたのは、しばらく貯蔵していたものを水に浸すと、元気よく元に戻ったことです(写真)。丹精込めて育てられたからでしょう。
  ベーコンといっしょに炒めると、柔らかく、甘みもあり、おいしくいただきました。

2017年12月28日木曜日

九条があるから攻められなかった

 神奈川県海老名市の「えびな・九条の会」は26日、小田急・相鉄海老名駅前で「安倍9条改憲ノー!3000万人署名」への協力を呼びかけました(写真)。
 署名に応じた60代の女性は、「九条があるから外国から攻められないできた。安倍さんの改憲は理解できない」と発言。70代の女性も、「孫のことを考えたら、9条は変えてほしくない」と語りました。
 また、署名用紙を持ち帰ると申し出た女性は九条の会に入会しました。行動(45分間)では51人が署名しました。
 同会の地域での署名活動では公明党支持者や神社宮司の妻などが署名。自治会の行事で顔を合わす人が「興味があります」と述べて署名する例も生まれています。
 1月からは宣伝をより強めようと、駅頭行動を毎月の世話人会議前に加えて、第2土曜日にも行います。


2017年12月16日土曜日

29年目の米カレンダー

  富山和子さん制作の「日本の米カレンダー」。我が家では居間の一番目立つ壁に掛けられています。行事予定を書き入れているため、毎日のように目にします。美しい風景写真が多いため美術品同様の役目も果たし、終わった月の分でも別の部屋に飾られている“お気に入り”があります。
  ことしは、北海道・倶知安町の羊蹄山の写真。青い空とコニーデ型の山並みと緑色の水田が色鮮やかに描かれ、北海道のさわやかさが伝わってきます。

 創刊29年目という2018年版を手にする年の瀬になりました。1月は、注連(しめ)飾りなど正月の品々を持ち寄って焼く「どんど焼き」(新潟県十日町市=写真)。春を待つ儀式の一つですが、富山さんによれば、いま春を迎えるということは「何よりも平和を祈ること」とのこと。

 同感です。平和を願うために何をすべきか。当面、憲法9条を生かす3000万署名の実現に草の根から力をつくしたいと思います。日本各地の美しい景観や庶民の生活に根付く風習を守るためにも。

  「日本の米カレンダー」の問い合わせ先 〒101-0024東京都千代田区神田和泉町1-5-5-3F 国際カレンダー株式会社 電話03(5829)4100 FAX03(5829)4103  http://okome.ne.jp/

2017年12月10日日曜日

美瑛だより

  北海道・美瑛(びえい)から「たより」と写真が届きました。
      ◇
 いま、最低気温がマイナス10℃位です。
 でも家の中はストーブと断熱材のお陰で暖かいです。
 今年は雪が多そうです。雪かきをもう何回もしました。スキーをやる人には最高だと思います。
  冬は静かで景色がモノクロになって、これはこれでいいものです。(写真は12月8日撮影、H)

2017年12月7日木曜日

小雪


  玄関に木版画を飾りました。白壁の殺風景だった玄関がぬくもりのある空間に変わりました。
  木版画は名画のコピーではありません。板院展で入選を重ねる荒木壽美(としみ)さん=元小学校教頭=の自刻りした作品「小雪」。石庭に降る雪のシーンが障子越しに描かれており、静寂に包まれる冬景色を味わっているような感じがします。
  贈っていただいたSさんに、感謝です。

2017年12月3日日曜日

北海道の「年取り」

  故郷、北海道の苫小牧では、大みそかの晩の食事に手をかけたごちそうを食べます。「年取りの膳」といって、家族そろって健康に過ごせたことに感謝し、元日に年をとることを祝うのです。
 食卓には、茶碗蒸し、うま煮、焼いたシャケ(あきあじ)、醤油漬けのいくら、ニシン・ホッケの飯寿司、ニシン漬けなどが並びます。加えて、前浜で採れる北寄貝の刺身やフライは鮮度がよくて甘味もあり、好物でした。北寄貝を混ぜた炊き込みご飯も、よく母親にせがんでつくってもらい、おかわりしたものです。
 シャケは丸一本買って家でおろします。その名残りか、いまも年末になると、父親からシャケの姿切り身が送られてきます。いくらは、生筋子をぬるま湯で筋から卵をはずし、味醂と数滴の醤油で味付けします。母親の得意料理の一つでした。
 ニシン漬けは、ニシンにキャベツ、人参、生姜、干した大根を加え、麹・塩で漬けたもの。氷点下の小屋に置いているため、半分凍り、シャリシャリした食感がたまらなくおいしいのです。何本もの大根を洗って木につるす作業を、家族総出で行ったことも懐かしい思い出です。

2017年11月25日土曜日

蜜のような甘さ

  自転車を走らせていると、畑のそばで、さつまいもが売られていました。
 さつまいもは好物の一つ。止めて近づくと、「試食してみて」と、休憩中の女性が
話しかけてきました。
 蜜のような甘さが感じられ、ねっとりした食感です。「べにはるか」という品種で、冷めても硬くならないといいます。
 「甘くて、おいしいですね」。一袋購入しました。
 すると、「わざわざ止まって買ってくれたの、うれしいわ」と言って、小さめのさつまいもを購入した量と同じくらい持たせてくれました。

2017年11月22日水曜日

「表現の自由」に共鳴した若者

  神奈川県海老名市の駅前自由通路条例の改定を求める宣伝活動に参加しました。
  市民の政治活動や音楽活動に、事前の届け出や通路使用料を課す現条例。若者の同通路でのライブ活動もめっきり減りました。
  しかし、この3月、横浜地裁は条例見直しの必要性を裏付ける判決を下しました。市も同判決と市民の粘り強い条例改定運動を前に、9月の市議会では「自由通路での市民の広報・音楽活動は大事だ」と答弁せざるを得なくなっています。

  私たちの宣伝にじっと聴き入る若い女性がいました。仲間のKさんが話しかけると、大学で政治や憲法を学んでいて、表現の自由に基づく私たちの訴えに興味を持ったといいます。
 「いまの政治と国民の間にはずれがあると思います」。真剣なまなざしで、自分の考えをはっきり述べる女子学生。沖縄の基地問題などにも関心があり、昨年は東京の区会議員事務所でインターンシップ(学生に就業体験の機会を提供する制度)を経験したといいます。

 政治に関心を持つようになった理由については、「家ではニュースを見る習慣があり、政治がよく話題になります」。条例改定署名にも、住所は記せないが、名前だけならと応じました。
  別れ際、若い人と未来を感じる対話ができてうれしかったと、Kさんが握手を求めると、女子学生はにこやかに応じました。

2017年11月9日木曜日

極厚のサンドイッチ

  食欲の秋。サンドイッチづくりに挑戦しました。
 目指すスタイルはボリューム系。具材は、前夜作ったポテトサラダ、冷蔵庫にあったトマトとキュウリ、プラス卵焼き。パンは自家製の焼き立てのため、薄く切るのが難しく、分厚くなりました。
 口を大きく開けて頬張ると、想定していた以上のおいしさ!
 旨味がミックス化するのではなく、具材それぞれの旨味が独立しつつ一度に伝わってきます。これこそサンドイッチ本来の魅力の一つなのかもしれません。
 お気に入りのメニューになりそうです。

2017年11月7日火曜日

木漏れ日の木道

  久しぶりに近所の公園を歩きました。
  晴れ。気温20度。枯れ葉が音もなく舞い降りてきます。
  木漏れ日の木道を少し急ぎ足で歩いても、夏のような汗をかきません。
  気持ちの良い散歩になりました。

2017年11月1日水曜日

姿が小さくなっても

  学習支援教室にやってくる小3のA子。じっとしていられなく、よく立ち歩きます。でも最近は自分から進んで机に向かう場面があります。
  先日、帰途のさい、いっしょになりました。
 「先生、グリコやろう」
  じゃんけんに勝ったものが出した手に応じて進む遊びです。チョキなら「チヨコレイト」と言いながら6歩進みます。
  始めると、じゃんけんが強く、どんどん前に進むA子。姿が小さくなっても、大きく手を振ってじゃんけんを続けています。
  駅に向かう私が曲がり角で、さよならの手を振ると、「まただよー」と大きな声が返ってきました。

2017年10月29日日曜日

新米を食べながら

  茨城の親戚から新米がドサッと届きました。
  優しく研ぎ、お釜で炊くと、ふわっと、いい香りがします。芯までやわらかく、もっちりした一粒一粒。かむほどに甘みも増します。
  「なんて、おいしいんだろう」
  作り手に感謝、です。
 でも、ペットボトルの水より安いお米。農業の中心的担い手はこの10年間に52万人減っています。食料自給率も先進国で最低レベルの38%です。
  農業を守り、再生させたいと強く思います。

2017年10月28日土曜日

「戦争は許さない」憲法文化いまこそ

  朝から台風接近による大雨でした。参加を見合わせる人は結構いるだろうなぁ。不安がよぎるなかでの開催になりました。
  我がまちの九条の会による憲法学習会(10月22日)。でも開場すると、次々と市民のみなさんがやってきて満席(64席)となり、立ち見も出る74人が参加。総選挙での改憲論議も反映し、憲法問題への関心の高まりを示す集いとなりました。

  青井未帆(あおい・みほ)学習院大教授が「九条で平和を」と題して講演。憲法九条の戦争放棄や交戦権否認について、他の国にはない特徴と言及しつつ、この9条と「戦争は許さない」「国のために殺されない」という国民の気持ちが総体となり、戦後の日本は独自の憲法文化をつくってきたと語りました。

 9条に軍事組織の自衛隊を明記する自民党の改憲案については、自衛隊を他の役所とは違う特別の組織として認めることになり、「戦争も国家の持つ選択肢の一つ」というこれまでとはまったく逆の価値観をつくり出すと指摘。本式の軍隊にするための軍刑法や軍法会議も必要になってくると述べました。

 市民の運動についても、戦争を許さない憲法文化を守り広げるために、従来の「護憲」の枠に捉われることなく、「軍隊はちょっと。でも自衛隊なら。アメリカを敵にしたくない」などの考えを持つ人とも対話し、手を取り合うことが大切だと強調しました。

 参加者からは「改憲の恐ろしさを改めて知った」「あきらめずに憲法を守り続けることの重要性を再認識した」など共感の声が数多く寄せられました。学習会の準備に当たったBさんは、「一人ではやれないことが皆とだからやれた。充実感でいっぱいです」と、手応えに確信を深めています。

2017年10月26日木曜日

雪景色も良いだろうなぁ

  けさ26日は外に出ると、快晴でした(写真)。気温がアップダウンを繰り返したのち、台風が襲来し、きのうも終日、冷たい雨。それだけに、さわやかな気持ちになりました。
  きょうは気温も21度まで上がり、洗濯日和とのこと。
  他方、きのう、北海道の美瑛からは、「こっちはすっかり寒くなってきて、先日の台風時には吹雪いて大変でした」とのメールがありました。
  北国は冬到来です。雪景色も良いだろうなぁ。

2017年10月15日日曜日

「いももち」で幸せな気分

  久しぶりに、「いももち(芋餅)」を作りました(写真)。
  「北海道民の秘密のごちそう」とテレビで紹介されたこともある郷土料理。粉ふき状にゆでたジャガイモをつぶし、熱いうちに片栗粉を加えて練り、フライパンで両面をこんがり焼きます。
  ジャガイモは故郷の姉が町内会主催のいも掘りに参加して送ってくれました。新鮮そのものです。砂糖醤油をつけて食べると、モチモチ感があって幸せな気分になりました。

2017年9月30日土曜日

憲法9条 生活の場でも語ろう  

  えびな・9条の会の憲法学習会(写真)の開催に向けて、案内ポスターの掲示をコミュニティセンターなど公共施設にお願いして回りました。そのさい、「政治的な課題だ」などの反応もありましたが、憲法学習の公的な性格やその今日的意義を話し、了解を得る施設などが生まれました。

戦争防ぐ現実的な力に
  もともと憲法の学習は戦後、公教育の場で脈々と受け継がれています。
  現在も小学6年生の社会科教科書は、日本国憲法を国の政治の基本的なあり方を定めたものと指摘し、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を3つの原則と紹介。平和主義については、九条の戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認を踏まえて、「外国との間に問題が起こっても、決して戦争をしないこと、そのために戦力(武力)をもたないことを定めています」(教育出版)と説明されています。
  こうした憲法9条の平和主義は、国民の平和運動や世論とも結び、日本が海外で武力行使・戦争に踏み出すことを防いできました。「平和をつくり出す現実的な力として輝いている」といっても過言ではないと思います。

外交による平和的解決を
  いま、北朝鮮の核・ミサイル問題は小学校などでも子どもの会話にのぼります。地図帳を広げて、「どこから飛んでどこに落ちた」とか、「怖い」等々。
  このとき、地域や家庭で、「北朝鮮問題は武力ではなく、外交による解決を」と、憲法の平和主義にもとづく会話が交わされるならば、子どもらの不安をぬぐい、平和への希望を広げる確かな一歩になることでしょう。
  青井未帆・学習院大教授を講師に迎え、「9条で平和を」をテーマに開かれる憲法学習会(10月10日〈日〉)午後2時開会、海老名市文化会館)。時宜に適した集いとして成功させたいと思います。


2017年9月24日日曜日

札幌のラーメン店で

  北海道に帰省したさい、札幌のラーメン店に案内していただきました。
  人気店とあって混んでいました。店頭の販売機で醤油ラーメンを注文。
  運ばれてきたラーメン(写真)のスープは茶褐色で、濃い口でしたが、しょっぱい感はなく、旨みがたっぷり。
  麺は黄色い中太の縮れ麺で、もっちりした食感が満足感を広げてくれました。

2017年9月23日土曜日

青い空のもとで

  青い空が澄み渡り、そのもとでコーヒーやソフトクリームを食する人びと(写真)。
  法事で北海道に帰省したさい、札幌に立ち寄ると、道庁前広場で食のフェスティバルが開かれていました。街中に老若男女が集い、短い秋を自由に楽しむ光景は平和そのもの。見ているだけでも穏やかな気持ちになります。
  でも、親戚が集まった席の話題の一つは北朝鮮のミサイル問題でした。異口同音に、「朝早くにJアラートが鳴り響くと、びっくりするし、怖い」。
  ミサイルが再び北海道上空を越えた9月15日は北海道教委によると、道内の30以上の小中高校が登校時間を繰り下げたといいます。道民のなかには強い不安や戸惑いの声が広がっています。
  このとき、安倍首相は国連総会で北朝鮮問題にふれて、「必要なのは対話ではない。圧力だ」と対話による解決を否定。その強硬ぶりはトランプ米大統領と並んで突出していました。
  しかし、圧力だけで事態が改善しないことは、この間の北朝鮮問題の経過が示すところです。圧力一辺倒で、いったん武力衝突が起きると、「戦争は死ぬこと。それ以外ないです」(俳人の金子兜太さん)との指摘もあるように、破滅的な事態が必至です。
  粘り強い対話と外交で北朝鮮問題の打開を――この世論をいっそう広げたいと思います。青い空のもとでの語らいをいつまでも続けるためにも。

2017年9月16日土曜日

ことしも梨狩りに

  ことしも梨狩りに参加しました。場所は近所の農園。自治会からは参加家庭に補助も出ます。開始前には百人ほどが並びました。
 同じ木なのに大玉と小玉がありました。家で食べてみると、大玉のほうがおいしい。日当たりなど良い条件で育ったからでしょうか。
 甘くて、果汁もたっぷり。香気にも富む収穫したての梨。おすそ分けした知人からも喜ばれました。

2017年8月31日木曜日

若いみなさん、文化の香る街を



神奈川県の海老名駅前は、音楽グループ「いきものがかり」がメジャーデビューする前、演奏活動を行った場所として知られています。海老名駅の小田急線ホームで電車接近メロディーとして、グループの曲「さくら」が流れるのも、そのゆかりの一つです。

ところが最近は駅前で若い人の演奏活動などを見ることは、めっきり少なくなりました。なぜなら、海老名市が自由通路条例なるものを盾に、「届け出が必要」「使用料を払う必要がある」と、制約を加えてきていたからです。
市は「アベ政治を許さない」とのボードを無言で掲げる宣伝活動さえ禁じました。

しかし、この3月、横浜地方裁判所はこうした海老名市の対応について、「自由通路条例に照らしても違法な解釈だ。改めなさい」との判決を下しました。
長時間でない限り、また通行を妨害する行為でない限り、届け出は必要ないし、使用料を払う必要もない、と述べたのです。
すばらしい司法の判断です。憲法の表現の自由がしっかり守られた。この判決を勝ち取るために勇気と見識を持って立ち上がった方々に敬意を表したいと思います。

いま自由通路での演奏や合唱、ダンスなどはすべてOKです。日本の明るい未来につながる若い人のパフォーマンスをしっかりサポートしたいと思います。文化の香る豊かな街をいっしょにつくりましょう。

2017年8月21日月曜日

ことしもラジオ体操

  ことしも自治会主催のラジオ体操が始まりました。早朝の涼しい空気のなか、初回は子ども19人、大人12人が参加。
 ラジオ体操は開始が1928年ですから、89年の歴史があります。この日は鳥取市からの中継でした。
  セミの鳴き声が昨年より響き渡る公園。みんなといっしょに身体を動かすと、元気になるようでした。

2017年8月9日水曜日

トンボを見つけて考えたこと

  木立に囲まれた公園の池の近くを歩いていると、トンボが飛んできました(写真)。全体の色が頭部を除くと、鮮やかなライトブルーです。
  名前が分からないので図鑑で調べましたが、ハラビロトンボか、オオシオカラトンボか、はっきりしませんでした。

 日本には200種以上のトンボが生存し、多くの種のトンボが生きていくには多様な自然が必要だといいます。例えば、産卵に水草を必要とするギンヤンマなどは、都市公園が整備され岸の水草が除去されると、住めなくなるというのです。人間が快適に生活することと、多様な自然の生き物が生存し続けられることの両立を考えざるを得ません。

 また、私たちの日常は、仕事や対人関係をどう進めるかなどと、とかく考え、追われがちですが、豊かな自然に触れると、心が洗われ、息抜きになることも少なくありません。久しぶりにトンボに接し、自然の値打ちをあらためて考えさせられています。

2017年7月31日月曜日

けさの田んぼ

雨が上がったけさ、久しぶりに田んぼのある地域に散歩に出かけました。
 50㌢ほどに伸びた稲が鮮やかな緑色で広がっています。白鷺(しらさぎ)が8羽飛来していました。

2017年7月22日土曜日

野際陽子さんをしのんで

きっぷの良さのなかに 
  女優の野際陽子さんに、『脱いでみようか』(扶桑社)という少し刺激的なタイトルの著書がある。発行は1996年1月だから、ちょうど野際さんの還暦の年だった。
 同書に所属事務所の花見にふれた文章がある。場所は文京区小石川の桜並木。宴が盛り上がった頃、そばに陣取る学生たちの宴もにぎやかだった。事務所のN社長に、「行って演(や)んなきゃ!女優・のぎわようこなんだから―」と背中を押された野際さん、学生の輪のなかに飛び込む。
  「自己紹ォ介しまァすゥ」「のーぎーわーよーォーこー!富山県シュッシーン!立教大学シュッシーン!エヌエイチケイ、シュッシーン!」「今、『ジューンブライド』っていうドラマに出ているゾー。みんなちゃんと見ろよオ!」
  「見るゾー」と答える学生たち。「イッキいきまーす!」と言いながら、ドンブリの酒を一息で飲み干す野際さん。学生らの宴席につまみなどが全くないことを知ると、たこ焼きと一升瓶を差し入れてしまう。「ご馳走様でした」と言って帰っていく学生たち。
  きっぷの良さが伝わってくる場面だ。併せて学生らにも触れて次のように記している。
 「世の中はとても殺伐と暗いけれど、一日一日を真面目に、堅実に、そして楽しさも忘れずに頑張っている人達が沢山いるのだ」

戦争がないってすばらしい
  ユーモアのセンスがあって、庶民の目線をもつ。そんな野際さんが6月、81歳で亡くなった。2度仕事でお会いし、親近感も覚えていたので、しばらくの間、胸のなかに空洞ができたみたいだった。
  最初は1996年3月28日、フジテレビの社屋がまだ曙橋(新宿区)にあったとき、同会議室でお会いした。さっそうと現れ、平和に関わる問いに身を乗り出すように語る姿(写真)は格好良かった。
  敗戦時は小学4年生。幼い心にも戦時中は飛行機がいつ飛んでくるかもわからないという恐怖感があり、「ぱぁと解放された8月15日以降は全然違う夏休みになった。戦争がないってすばらしいと思いました」。
  娘が中学生だったときの教科書には、県立広島第二中学の親が原爆で死んだ子どもたちの最期を語った手紙「碑(いしぶみ)」が載っていた。「胸がつぶれるような作品です」と感情を込めて振り返った。前年のフランスの核実験についても、「好きな国だけに、そういうのはいやです」ときっぱり反対を表明した。

自由で誠実に生きたい
  2度目にお会いしたのは2011年8月11日。暑い昼下がり、市ヶ谷の喫茶店にニコニコしながらシックな服装でやってきた。再会を喜んでくれ、打ち解けた雰囲気のなかで取材が進んだ。
  同年3月に福島原発事故が発生していた。牛を飼う農家の惨状にふれて、「涙が出てきます」と心を寄せ、原発について「『だめだな』と思います」とはっきり語った。
  印象的であったのは、生きるうえで大事にしていることはとの問いに、「私は自由でいたいと思っています」と語ったこと。「自分の考え方、生き方は自分で選択したい。そして一生懸命誠実に生きる。悔いのないように生きていたい」。
  平和はもとより、自由や誠実が人生の大切な価値だった。不誠実な発言が与党政治家や官僚から平然とのべられる昨今、その聡明さや清々しさが懐かしい。

2017年7月19日水曜日

上州の共同浴場で

  石造りの共同浴場は清流が流れる河原にあった(写真)。入り口を開けると、すぐ脱衣場で数人でいっぱいになる狭さだったが、隅々まできれいだった。地域の人が当番で清掃をしているという。

 小さな天窓からは明かりが差し込み、浴槽に湯が勢いよく注いでいた。水を入れても熱く、入ったり上がったりを繰り返した。
  そうこうしていると、同年代と思われる男性が浴室に入ってきた。狭い浴室のこと、当然のごとく挨拶を交わし、話が弾むのに時間はかからなかった。

  男性は埼玉からキャンピングカーでやってきていた。ゴルフをやりながら温泉巡りをしているという。頚椎(けいつい)の具合いがあまりよくないと語るので、当方にも似た症状の身内がいると明かすと、どこそこの病院に通うといいと、親切にアドバイスしてくれた。
  帰りのバスの時間が迫ってきたので、失礼して浴室から出たが、先の男性も上がってきて、また“頚椎談義”となった。

 共同浴場の名も知らぬ裸同士ではおよそ地位も職業も関係がない。対話が進み、フレンドリーな関係になるのがうれしい。上州はある温泉場での出来事だった。

2017年7月13日木曜日

梅ジュースをグイ

 ことしも梅ジュースが出来上がりました。
 朝、冷水で割って小さなグラスでグイ。口に広がる梅の甘酸っぱさ。さわやかな気分になり、最後の一滴まで飲み干してしまうおいしさです。
 ことしは昨年よりたくさん作りました。楽しみが続くと思うと、小さな幸せを感じます。

2017年7月11日火曜日

思い出の食事 イカ刺し定食

 銅鑼が重々しく鳴った。函館の岸壁をゆっくり離れる青函連絡船。学校を卒業した私は希望する地元に就職できず、新天地に向かっていた。
 船室は雑魚寝型だった。船内の食堂にいそいそと出向く。津軽海峡はイカが豊富な漁場だ。「連絡船名物」のイカ刺し定食を迷わず注文した。
 どんぶりご飯・味噌汁・漬物付きの250円。イカは細切りされ透明感があった。地元流の生姜醤油で口に運ぶ。歯ごたえのある食感とともに、上品な旨みや甘味が口いっぱいに広がった。見知らぬ土地に向かう私の背中を押してくれるようだった。
 赴任先のまちに降り立つと、桜が満開だった。故郷の3月にはない淡い桃色の光景がまぶしかった。
 あれから40年余。同じまちに住み続け、社会進歩の目標も諦めなかった。食卓にはときどきイカ刺しが並ぶ。22歳の旅立ちのときの気持ちを思い出させてくれる。

2017年7月9日日曜日

アイスコーヒーとバウムクーヘン

  アイスコーヒーを久しぶりに飲みました。30度を超す暑い日が続くいま、ぴったりの飲み物です。
 濃厚なうまみが口に広がり、良質の卵の味わいがあるバウムクーヘンとともに堪能しました。

2017年6月30日金曜日

ストップ!九条改憲  えびな・九条の会がスタンディング


 神奈川県の「えびな九条の会」は6月27日、海老名駅前で、憲法九条改悪反対の宣伝物を掲げるスタンディングを行いました=写真=。
 安倍晋三首相が憲法9条に自衛隊を明記するとの改憲を言明したことに対する第1回目の同行動。8人の世話人が「九条で世界平和を」「憲法が大切にされる国に」などと記した横断幕やプラスターを持ち、無言のまま30分間アピールし続けました。
 Nさんはカレンダーの裏に訴えを記し、Kさんは目立つプラスターを複数枚作成。Aさんは腰掛けを持参しました。視線を投じる市民が少なくありませんでした。
 同行動は東京新聞28日付の地方版にカラー写真付きで紹介されました。
 会はスタンディングを毎月続ける方針で、「だれでも参加できます」と呼びかけています。

2017年5月31日水曜日

私が私であるために 

  「朝日」5月29日付政治面のコラムに、山口県周南市の「ツタヤ図書館」の「ダミー本」問題が紹介されています。中が空洞の本3万5千冊を約152万円(市民の税金)で購入するとの話です。

 神奈川県海老名市立中央図書館=「ツタヤ図書館」にもダミー本が並べられています。市民の「公立図書館は『インテリア』優先ではなく、本当の本を並べるべき。市民が誇りの持てる図書館に」との声を、同館と市は聞き入れようとしません。

 「朝日」のコラムを興味深く読むと、「中身なんてどうでもいい」というのは「安倍政権が民を扱う手つきに似てる」と指摘。首相の唐突な9条「加憲」表明などにもふれて、私が私であるために、あきらめることなく安倍政治と戦いたいとの趣旨でした。
 そうだ、海老名のダミー本問題でも撤去をの声を上げ続けようと、共感した次第です。

 昨日、神奈川県座間市立図書館の葉山敦美主幹のお話を聞く会(写真)に参加しました。住民に寄り添う選書や書架の在り方、図書館運営を長期的に見通す司書の役割などにふれて、貴重なお話がありました。

2017年5月21日日曜日

レシートと両手

  民間病院のロビーの一角に、障害者が働くカフェがありました=写真=。ロビーはけっして広くはありません。障害福祉サービスの一環で設けられたのでしょうか。

  カフェの案内チラシには、「障害のある方の“働きたい”をサポ-トします。ご利用希望者を募集しています。『パン屋さん』『病院内カフェ』が仕事場です。一般就労への準備としても利用できます」と記されています。

 手づくりのパンとコーヒーは手頃な値段です。購入すると、レジの女性は「ありがとうございました」の言葉といっしょに、レシートを両手で渡してくれました。微笑みからは働く喜びも伝わってきました。
  病院に行くとき以外でも同カフェを利用したいと思いました。

2017年5月19日金曜日

強行採決に抗議 違憲の共謀罪法案はNO

 憲法違反の「共謀罪」法案が衆議院の法務委員会で強行採決された19日、抗議の宣伝活動が神奈川県海老名市の駅前で行われました=写真=。
 「テロ対策」を口実に、市民が四六時中、監視されかねない同法案。通行中の50代の女性は、「私たち普通の庶民も監視されるんですか」と話しかけてきました。
 政府は「いや違う」といいます。でも、国会の質疑では、「花見と犯行の下見はどう区別するのか」との問いに、「ビールと弁当を持っているのが花見で、地図と双眼鏡を持っているのが下見だ」との政府答弁がありました。共謀罪法案では地図や双眼鏡を持参するバードウォッチングも、捜査・処罰の対象にされかねないのです。
 女性は「怖いですね」と語りました。市民の人権や自由を広く侵害する「共謀罪」法案。世論と運動を草の根からいっそう広げて廃案に追い込みたいと思います。

2017年5月8日月曜日

「9条を守り生かそう いまこそ市民のチカラの発揮を」

5月7日 えびな・9条の会 全体集会アピール
9条の方向に現実を近づける努力こそ
 憲法施行70年を、私たちは重大な局面で迎えています。
 安倍晋三首相はこの3日、自衛隊を憲法9条に明記し、2020年の新憲法施行を目指すと表明しました。米軍の戦争に参戦する道を開いた安保法制=戦争法に続き、戦力の有効性を憲法で認めることで、海外での武力行使を無制限にすすめるのが狙いです。
 日本とアジア民衆の犠牲の上に築かれた9条の徹底した平和主義――戦争と武力の行使・武力による威嚇を否定し、そのための戦力を保持せず、交戦権も否認する――は国民の宝です。それが存在するがゆえに、自衛隊のあり方にも影響が及び、日本は米国の戦争に直接参戦しませんでした。最近のNHKの調査では9条が日本の平和に役立っていると答えた人が82%に上っています。国民世論は9条改憲を望んでいません。
 国際情勢でも北朝鮮と米国が軍事的対抗をエスカレートさせていますが、日本は米国追従ではなく、9条の方向に現実を近づけるために、関係国に外交や対話による打開を強く求めるべきです。私たちは安倍首相の暴走をけっして許さず、9条改憲を必ず阻止します。

政権の基盤はけっして盤石ではない
 「一強」と称される安倍首相ですが、その政権基盤はけっして盤石ではありません。
森友疑惑は国有地格安払い下げへの政治介入が問われ、政権を直撃しています。政府の説明が不十分だという人は75%(「朝日」4月18日付)を占めています。
 安倍政権は中心政策でも民意の支持を得られていません。「テロ対策」などと国民をあざむいて、犯罪が起きてもいない段階から国民を捜査し、取り締まる違憲の共謀罪法案は、「賛成」35%、「反対」33%と拮抗しています(同前)。
 加えて閣僚などの問題発言や不祥事が相次ぎ、倫理の崩壊は目を覆うばかりです。

海老名でも9条の値打ち広げ、より大きな組織を
 今夏には東京都議選があり総選挙も予想されています。
 安倍政権を退けて、憲法を守り生かす政治をめざすときです。市民一人ひとりの自覚的な行動こそ政治を前に進める原動力です。
 昨年の参院選の一人区や新潟県知事選での勝利は市民と野党が本気で共闘したたまものでした。戦争法廃止の署名は約1600万人に達し、「駈け付け警護」が付与された自衛隊は南スーダンから撤収せざるを得なくなっています。沖縄で安倍政権が新基地建設で無法な手段に出るのも、強権に屈しない県民の理解が得られず、深刻な矛盾に陥っているためです。
 市民がチカラを持っていることは海老名でも示されています。駅前で「アベ政治を許さない」を創意的に訴えた人びとは、市の違法な禁止命令にもひるまず、取り消しを求めて勝訴しました。自由と権利を守る全国の人びとへの大きな励ましです。
 私たちの会も結成から13年目を迎えます。毎月の会報発行や駅頭宣伝、春秋の講演会などのイベントを通して、9条を中心に憲法の値打ちを示してきました。引き続き平和で生きることが楽しい社会の実現へ、活動を発展させ、より大きな組織をめざす決意です。
 市民のみなさんのご支援とご参加を心から訴えるものです。

2017年5月2日火曜日

たけのこご飯を堪能

 「ことしは遅いなぁ」と思っていると、近所の農家の直売所にたけのこが並び始めました。
 春の味覚をたっぷり味わいたいと、たけのこご飯に=写真=。
 柔らかく、甘味を含んだ独特のうまみがあります。
 油揚げと鶏肉も入れると、加えた分、豊かさが増したように感じました。

2017年4月29日土曜日

スミレが咲き誇っています


 少し風がありますが、気持ちの良い青空が広がるきょう。鉢に植えたスミレが咲き誇っています=写真=。
 咲き始めは2月21日。黄色の一輪でした。二カ月余、咲き具合いを楽しんでいることになります。

 スミレは山野草の一種。似ているパンジーやビオラなどの園芸品種に比べて、花びらが小さいのも特徴です。
 花言葉は、「誠実」「謙虚」「小さな幸せ」。最近は普通郵便の92円切手のデザインにも採用されています。
 かれんな様子に、心が和みます。

2017年4月24日月曜日

一味違う饅頭

愛媛県松山市を訪ねたさい、ガイドブックに紹介されたネーミングに興味を持ち、「労研饅頭」(ろうけんまんとう)なる菓子を市内大街道の店=写真=で購入しました。素朴な味の蒸しパン状の菓子でした。

由来は、昭和の初め、岡山県倉敷市の労働科学研究所(当時の「クラボウ」の社長・大原孫三郎が労働環境の改善を目的に設立した研究機関)が中国の饅頭を、日本人向けに改良して作ったのが始まりとのこと。松山では1931年(昭和6年)、「夜学生に学資を」と、松山夜学校奨学会で製造を始め、各学校の売店などで販売。現在も、当時から生き残る酵母菌が使われ、地元の人に親しまれているといいます。

先日、知人のS氏に、松山に行ってきたことや「労研頭」なる菓子に出会ったことなどを話しました。驚いたことに氏は若いとき、労働科学研究所に勤めていたといいます。「労研饅頭」についても話が弾みました。
すると後日、S氏から「懐かしくて松山から取り寄せたので、どうぞ」と、同饅頭のおすそ分けがありました。

小麦粉を主原料に、よもぎや黒大豆、うずら豆の入った味付け7種類のほか、北海道産小豆や鳴門金時などのあん入り7種類の全14種類。多彩な組み合わせと、保存料を使っていない自然食に楽しくなります。そして偶然の巡りあわせや由来にも思いを馳せながら食べると、一味違います。

2017年4月18日火曜日

自家製のシイタケです

  シイタケが家の裏で4つ、出来ました=写真。
 ちょうど2年前に挑戦した“作品”です。コナラの木にドリルで穴をいくつも開け、木製のコマに菌をついて植菌。直接日光が当たらない、風通しのよい場所に置いていました。
 2回の夏を経過すると発生すると聞いていましたが、今回の4つはそれなりの大きさです。  
 煮物でも焼き物でも使えて、良質のダシも取れるシイタケ。栄養食材ともいいます。有効活用しなくては。

2017年4月9日日曜日

華やかな光景

 小雨のなか、近くの学校の桜を見に行きました。
 満開でした=写真、9日午前10時。枝もたわわに咲き誇る薄桃色の花びら。何本も並ぶ光景はとても華やかです。
 明日からは学習支援教室が開始。真新しいランドセルを背負った一年生も、桜吹雪のなか校門をくぐることでしょう。

2017年4月7日金曜日

もう少しで満開です

  暖かい朝(7日)を迎えました。
  横浜では昨日桜が満開になったといいますが、当地の小学校横の桜は、6部咲きから8部咲きほど=写真。神奈川県内は気温の高い日が続く見通しで、あと少しで満開を迎えそうです。
 
 昨日、中学校の中庭で行われていたのは新1年生の集合写真の撮影。写真屋さんの「笑ってくださいね。はい、チーズ」の掛け声とともに、緊張した様子からにこやかな表情に。フェンス越しに見ながら、ほほ笑ましく思いました。

2017年3月30日木曜日

支援教室最後の日

  3学期の学習支援教室最後の日。6年生の3人がいそいそとやってきました。2日後に卒業式を控えているからでしょうか。
  教室の終了時間が近づいたとき、A君が「百マス計算をやる」と言い出しました。かれらが5年生のとき、よく挑戦していた掛け算の練習です。
  すると、B君も「ぼくもやる」。
  女子のCさんが「じゃ、いっしょにやったら。先生と私がそれぞれ時間を測るから」と提案します。「競争じゃないからね。大事なのは自己ベストを出すこと」と、いつもと同じ言葉を述べる私。
 
  結果、A君は時間で自己べストを出しました。最初の頃と比べると、理解度や集中力が飛躍的に高まっています。顔をほころばすA君。
  他方、自己ベストを出せなかったB君。どうフォローしようかと思案していると、「回数ではがんばったよ」とつぶやきました。確かにB君の百マス計算の挑戦回数は支援教室のなかで断然トップです。有終の美を飾ったと、みんなで笑い合いました。
 
  教室を終える時間が来ました。B君が「これ」と、一枚の紙を取り出しました。母親からのメッセージカードです。
 「長い間、お世話になりました。ありがとうございました」
 小さな紙が輝いて見えました。
 教室から出た3人は何度も振り返り、手を振りながら去っていきました。

2017年3月26日日曜日

松山の鍋焼きうどん

 愛媛県松山市の繁華街・大街道(おおかいどう)。路地を入ると、創業1947年(昭和22年)という老舗の鍋焼きうどん店がありました。
 昼時とあって店の前には行列ができていましたが、間もなくすると店内に案内され、小上がりへ。次々に客がやってきます。観光客だけでなく、地元の人も。長年愛されているのでしょう。

 熱々の小ぶりのアルマイトの鍋が運ばれてきました。具材はたっぷり(写真)。じゃこ天、かまぼこ、竹輪、油揚げ、青ネギ、牛肉のしぐれ煮。めんは柔らかめでした。
 際立っていたのは、甘目のつゆのおいしさ。具材の旨味も生かされています。ベースのだしの一つはコンブでしょうか。
 身体がほかほかするうちに完食。接客も心地よく、店員に「おいしかったですよ」と伝えました。
 
 帰宅後、鍋焼きうどん作りに挑戦。老舗の味に近づけようと、コンブでだしを取り、同じような具材で作ってみました。さらに工夫して、得意料理の一つにしたいものです。

2017年3月24日金曜日

「青春本棚」の挑戦

松山市立中央図書館で
  図書館の一角に「青春本棚」(写真)がありました。中・高生向けの小説や生き方の関係書などが並べられています。愛媛県松山市立中央図書館が昨年10月から始めた同コーナー。「これまで支援が十分行き届いていなかった中・高生の居場所をつくる」が設置目的です。

参加型を重視
  若い世代向けにコーナーを設けることは他の図書館でも行われています。松山市立中央図書館の特徴は中・高生の参加を重視していることです。
 「青春本棚」の名付け親は高3の女子生徒。同生徒は、「青春のいましか楽しめない本はたくさんある。それをわかってほしい」とその動機を語り、仲間に利用を呼びかけています。コーナーに飾られる「わたしのおすすめ本紹介します」と題したカラフルなPOPは、すべて中・高生の手書きによるものです。

図書館の熱意
 同図書館では館員の熱意も発揮されています。「青春本棚」コーナーに置かれた「ひとことカ-ド」には職員が丁寧に回答。希望する本のリクエストには、「〇〇は発注します。しばらくお待ちください。できれば、POPも投稿してくださいね」と記されています。
 また、「青春本棚通信」(季刊)と題する中・高生向けのニュースも発行。「おすすめBOOK」が館員の書評とともに紹介されています。

「居場所が見つかりました」
 「青春本棚」への中・高生の反応は上々です。
  「すごくいいと思います。読みたい本がたくさんありました」(中3)、「早くきとけばよかったです。落ち着けて、居場所が見つかりました」(中2)
 同図書館では「青春本棚」と併せ、若者ONLYイベントとして「文豪」読書会も開催されています。太宰治や芥川龍之介らの作品を読んで、「まったりと語り合う」ことが趣旨で、1回目の2月の読書会には6人が参加しました。
 図書館の意欲的な取り組みにより、中・高生の読書へのエネルギーが引き出されています。若い世代が本との出会いを通して、視野をより広げ、生きる力を育むことを期待したいと思います。

2017年3月19日日曜日

駅前判決 重視された表現の自由

 「きょうの青空のような清々しい判決が出るといいですね」。3月8日朝、横浜地裁の傍聴に出かけた知人にこうメールを打ちました。
  神奈川県海老名市の駅前(写真)でポーズをとって静止する「フラッシュモブ」に、市が禁止命令を出したのは表現の自由を保障した憲法に違反するとして、市議らが命令の取り消しなどを求めた訴訟。裁判長は、市の自由通路条例を忠実に判断し、市に命令の取り消しを命じました。論拠を失った市はそのご、控訴できませんでした。

「承認」は不必要
  判決の柱は2つあります。一つは、「フラッシュモブは市の承認が必要だった」とする市の立場をきっぱり退けたことです。
  判決は、自由通路条例が承認を必要としているのは、期間1年間、及び1日12時間にわたる広報活動であることに着目。
  ▽届け出が必要な広報活動は一定の場所を相当時間占有する行為だ▽しかし、今回の表現活動は時間が一時間半程度、一カ所は数分程度▽特定のメッセージを記した服装で移動する行為と変わるところがなかった▽承認を受けるべき「広報活動」に当たらない、と認定しました。

「デモ・座り込み」にも当たらない
  判決の2つ目の柱は、今回の表現行為を「禁止行為のデモ・座り込み」とした市の見解についても、誤りだと断じたことです。
  ここでも判決は、自由通路条例で禁止されているのは多数の歩行者の安全に著しい支障を及ぼす行為であることに着目。
  ▽今回の行為は歩行者に危険が及ぶようなものではなかった▽通路も十分な広さを有している▽今回の表現行為は「デモ・座り込み」に当たらない、と明言しました。

民主社会の持続へ
  胸がすく判決です。文言こそなかったものの、憲法の表現の自由を重視する司法の見識・知恵が示されています。民主主義を草の根から持続・発展させる力になり得るものです。
  同時に、今回の表現活動は「アベ政治を許さない」を中心的に訴える取り組みでした。新しい政治、希望ある日本をめざす運動と世論が勇気づけられています。

2017年3月11日土曜日

生協への親近感が増す核兵器廃絶署名

  いつも行く近所の生協。店に入って、えっと思いました。「核兵器のない平和な社会実現のために」と大きく記された模造紙と署名用紙が入口内に置かれていたからです(写真)。日頃の店内の光景とはまったく違っていました。
 
 署名用紙には「被爆者は、核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことを、すべての国に求めます」との文。国連では今月27日から核兵器禁止条約の交渉会議が始まります。その成功に向けて、同署名運動を盛り上げることが強く期待されています。
 
 署名台には「一筆からでも」の訴えも。生協への親近感がぐっと増します。あわせて「平和な社会」の言葉には解放感も。5名連記の署名用紙にはすでに3人の名前が記されています。もちろん筆者も加わりました。

2017年3月4日土曜日

雛人形 ことしも


  昨日は雛(ひな)祭り。雛人形(写真)は半世紀余も前、親が買ってくれました。飾るたびに、子どもの健やかな成長を願う親の姿を思い起こします。

2017年3月3日金曜日

ビンゴで楽しく計算練習


  学習支援教室で、宿題を終えた小学2年生の3人がビンゴゲームに取り組んでいました。
  正20面体のサイコロ2個を転がし、出た数を合計します。
  制限時間は5分。能力差などに関係なく、どの子も参加でき、繰り上がり計算の反復練習にもなります。
 みんな真剣かつ楽しそうです。帰るとき、児童から新しいビンゴカードを「持ち帰りたい」との声が上がりました。

2017年2月23日木曜日

食べるたびに想像しています

  茨城から干しいもが送られてきました。
  全国で売られている干しいもの8割以上が茨城産といわれますが、いただいたのは自家製。時間と手間がたっぷりかかっています。
  さつまいもを洗って湯でる。皮をむいて切る。天日で約一週間、干す。袋詰めにして送る。
  食感は糖度があって、ねっとりしています。火であぶると、甘味が増します。
  食べるたびに作っている様子を想像しています。

2017年2月21日火曜日

スミレが咲き始めました

  昨日20日は強風が吹き荒れ、自転車が前に進まないほどでした。
  一転して、きょうは日ざしが強く感じられます。
  鉢に植えていたスミレ(写真)が咲き始めました。黄色の花びらがとても華やかで、次々と咲くのが楽しみです。